普段使わない荷物を保管したり、また物流センターとしてビジネス用にも活用できるのが、賃貸の倉庫です。
賃貸倉庫を実際に借りる場合、気をつけるべきチェックポイントがあります。
この記事では、賃貸の倉庫についてチェックすべきポイントについて詳しく解説します。
目次
賃貸倉庫のチェックポイント:倉庫内
賃貸倉庫のチェックポイントについて、まずな倉庫内からみていきましょう。
電気容量
電気容量ですが、重機(フォークリフトなど)の充電や機械を設置する場合には、動力設備が必要となります。
当初から当該設備がない場合には、賃借人が自分で負担して引き込みを行うことで対応可能です。
倉庫出入口のスペース
倉庫の出入口の幅はどの程度か、実際に計測しておくことがポイントです。
各種の荷物を搬入する際に出入口が狭くて荷物が入らない状況では、物流が止まってしまって大きな混乱を生じます。
倉庫の梁
倉庫の出入り口スペースだけではなく、梁の有無もしっかりとチェックすることが大切です。
梁が邪魔で荷物を搬入できなかったり、大型荷物を置くことができなかったりすると、思うようにスムーズに倉庫を利用できなくなるので、問題となります。
倉庫の広さと天井の高さ
倉庫の出入り口や梁に加えて、用途に見合った倉庫内の広さが十分にあるかどうか、また特に見落としがちな天井の高さにも注意することがポイントとなります。
駐車場の有無
倉庫に荷物を搬入する際は、トラックを利用するのが一般的です。
倉庫の付近に十分な駐車スペースがなくてトラックが荷物を搬入することができない場合には、荷物の移動に大きな支障が生じるので、物流が止まってしまうリスクがあります。
床荷重
倉庫は、広さだけではなく重さも重要なチェックポイントです。
倉庫にどの程度の重量の荷物を保管できるかは、倉庫の構造によって異なります。重量のある荷物を保管をする場合は、事前に床荷重を確認することが必要です。
収納の可否
倉庫によっては収納できない荷物が決まっている場合があります。あらかじめ収納できない荷物の指定があるかどうか、チェックしておきましょう。
倉庫内の温度・湿度
荷物の保管で最も重要となるポイントのひとつが倉庫内の空調です。
特に、倉庫内の温度と湿度がどのように管理されているのかを事前にしっかりチェックすることが肝要です。
一般的に、湿度が70%を超えるとカビの発生率が高くなります。自社倉庫を物流拠点として利用する際には、大切な商品や荷物がカビだらけにならないよう、温度・湿度管理体制がどうなっているのか、しっかりと事前に確認しておくことがポイントとなります。
賃貸庫のチェックポイント:立地
倉庫の内見では、周辺の環境(立地)も重要になります。これについて解説します。
車両が入れる大きな道路
車両の進入路に何か規制がないか、また大型トラックでも通行可能な幅の道路に面しているのかどうかなども、しっかりとチェックすることが大切です。
用途地域
倉庫が住宅街に立地している場合には、周辺住民からの苦情などによって十分に倉庫を利用することができない可能性があります。周辺環境も十分に事前確認しておきましょう。
交通アクセス
利用者が物件の内見(内覧)を実施する際には、現地までの交通アクセスも忘れずにチェックしておくことが大切です。
電車の場合は賃貸倉庫への最寄り駅、車の場合は最寄りのインターチェンジまでの距離など、倉庫を利用する際にとても重要なポイントとなります。
雇用確保
賃貸倉庫を工場として運営する場合には、従業員の雇用確保も事前に検討しておく必要があります。
例えば当該の賃貸倉庫から近い地域にまとまった住宅があるかどうかを確認し、該当すれば採用活動の際に大きなメリットとなります。
まとめ
賃貸倉庫のチェックポイントについて解説しました。
当該物件が倉庫として利用可能な仕様や環境になっているか事前にしっかりと確認したうえで、物件の選定にお役立てください。